ロッテ・鳥谷初スタメン起用は無言の〝喝〟か 井口監督の狙いとは…

2020年07月24日 06時15分

ロッテ移籍後初スタメン出場した鳥谷

 ロッテの鳥谷敬内野手(39)が23日の西武戦(メットライフ)に「7番・三塁」で出場。今季初めてスタメンに名を連ねたことが話題になっている。

 鳥谷は今季、開幕から一軍登録も出場は主に代走と守備固めが中心。チームの「精神的支柱」としてベンチでの声出しや若手へアドバイスを送る姿勢は首脳陣に評価されていたとはいえ、打撃成績はこの日試合前まで6打数1安打2三振(打率1割6分7厘)と低迷していた。

 そんな39歳のべテランがなぜ開幕から1か月以上が経過した今、突如スタメンに抜てきされたのか。井口監督は「今日は(相手先発の与座が)サイドスローの投手。(通常三塁の)レアードが得意としていない投手なので」と説明したが、理由はそれだけではないだろう。

 ロッテは6月、オリックス6連戦6連勝を含め8連勝を飾るなど計10試合を8勝2敗で乗り切り開幕ダッシュに成功。最大で貯金を「7」まで積み上げた。ところが、7月は下降線をたどり、この日試合前まで計18試合で7勝11敗と一時の勢いを失いかけている。この雰囲気を一変させる役割もあった。

 加えて、このところ精彩を欠く若手レギュラー陣への刺激剤に、という考えもあった。ロッテは今季、中村奨、藤岡の二遊間コンビに加え、プロ3年目の安田に打撃面での成長を促している。ところが、中村奨、藤岡はともに打率2割台。安田は指揮官の連日にわたる4番抜てきも、打率1割台と波に乗れない。こうした若手たちへ〝喝〟を入れる必要もあった。

 この日チームは西武に敗れ、鳥谷本人も3打数無安打。それでも、中村奨が2安打と気を吐き、安田も先制適時二塁打で一矢を報いた。

 結果以上の役割を果たすベテランだけに、今後も鳥谷スタメンはロッテの「起爆剤」となるか。