ソフトバンク逆転勝ちも気になる若鷹の急降下…栗原よ〝一軍の壁〟突き破れ

2020年07月22日 22時25分

ソフトバンク・栗原

 ソフトバンクが22日の日本ハム戦(ペイペイ)に3―2で逆転勝ちした。0―2の7回、中村晃の適時二塁打で1点差に迫ると、松田宣が殊勲の逆転2点打。主力がここぞの場面で輝きを放ち、下位相手に連敗を阻止した。それぞれの好不調を全員でカバーし合いながら勢いを取り戻してきた鷹。この日のベテランたちの活躍もそれを印象づけるものだった。

 そんななか、若き切り込み隊長の状態が気掛かりだ。栗原陵矢が「一軍の壁」に直面している。この日も4打数無安打に終わり、4試合連続で快音が聞こえない。抜群の打撃センスを買われて開幕から主に一塁を任され、1番に定着。好発進したが、今月上旬に3割5分以上あった打率は現在2割3分6厘にまで急降下。疲労、対戦データの蓄積などもあって苦戦が目立ち始めている。

 鷹の未来を背負う選手だけに、この壁を乗り越えてほしいとの思いがチームにはある。平石一軍打撃兼野手総合コーチは苦闘する姿に「想定内」とした上で、期待を込めて叱咤激励した。

「初めてずっと試合に出だして、その大変さを感じているはず。相手バッテリーの攻め方も変わってきている。そこで当然結果も欲しい。本人も思うところがあるでしょう。でも、だからといって、ここで引いていてもしょうがない。もっと自分から仕掛けるというか、守りに入らずにいってほしい」

 生き馬の目を抜く世界だけに、今後も幾度となく壁が訪れるはず。若鷹の苦悩を思いやり、平石コーチは背中を押した。「意識が変わるだけで体も変化してくれる。『迷わずに行け!』と言いました」。2020年型の戦いの中で、チームは栗原を重要なピースと認めている。将来を見越しても、球団は今季の栗原の飛躍がチームの安泰につながるとみている。本人にとってもチームにとっても、ここが正念場だ。大きな期待、熱いエールに応えられるか。