エース・菅野と「TOKAIバッテリー」を組む巨人の3年目・大城卓三捕手(27)が攻守で躍動だ。21日の中日戦(ナゴヤドーム)で打っては2号ソロを含む3安打、リードでは東海大相模―東海大で直系の先輩にあたる菅野を3安打完封に導いた。

「背番号24」を受け継いだ高橋由伸前監督を思わせるシャープな一撃だった。4回先頭で迎えた第2打席、相手先発・山本が投じた初球のストレートを一閃すると、打球は右翼席中段に突き刺さった。187センチの大型捕手は「感触も良かったです。初球、積極的にいこうと思っていた。1球で捉えられたことがうれしい」と振り返った。

 原監督にとっても大城は直系の後輩にあたる。「コンタクト率もいいし。あれだけ長打が出るというのはね、すごいですね」と最敬礼。5番・捕手での活躍に「(4番の岡本)和真を守っているというかね、そういうところもあると思います」とうなずいた。

 今季は小林の離脱に伴い、6月26日のヤクルト戦(神宮)から菅野とコンビを組んでいる。ここまで4試合で2完封を含む3勝0敗。息もあってきたようで、今月3日の中日戦から菅野は23イニング連続無失点と安定してきた。大城も「いろんなボールを投げ散らして、という感じで、コミュニケーション取ってという感じ」と手応えをつかんでいる様子だ。

 チームは今季最高の7連勝。そのうち5試合で先発マスクと正捕手の地位を築きつつある大城だが「菅野先輩に少しでも楽に投げてもらえたら」とあくまでも謙虚。〝最高の後輩〟が今後もエースをもり立てていく。