巨人・原辰徳監督が7月22日、御年62の誕生日にして〝思春期の予感〟だ。例年、報道各社が集いバースデーソングで祝すが、コロナ禍の今年は各社ソーシャルディスタンスを取り、曲に合わせて手拍子のみという〝新しい様式〟で指揮官を迎え入れた。

 特製ケーキを前に原監督は最初、やや恐縮気味に「本来ならば60歳を超えると、誕生日は僕らがやらなきゃならない。僕の気持ちは、みなさん(の誕生日祝い)をやっているつもりなのでご理解ください」と語ったが、そこは球界屈指のフォトジェニック。ケーキをほおばり、しっかりキメてくれた。

 開幕前には「61歳にして立つ!」と〝フォーエバー・ヤング〟を高らかに宣言した原監督。62歳の抱負を求められると「ピンときませんねえ。還暦になった時点で、歳というのは超越してますね。61歳も62歳もなんとなく一緒」と語ったが、やはりミスター・ポジティブ、それだけでは終わらなかった。

「還暦っていうのは1回転したところの…(62歳は)いわば〝2歳〟だよな。そういう点ではまだまだ積み重ねなきゃなということで、意味はあまり感じないですね。これが70歳くらいになるとまた変わるかもしれない。なんか(もう一度)〝思春期〟みたいなのがくるかもしれない」と笑いを誘い、思春期の〝再発〟に胸を膨らませた。

 先行き見えない世の中にあっても、原監督は前向きオーラ全開だ。