セ・リーグ最下位の中日が21日の巨人戦(ナゴヤドーム)に0―4で敗れ、今季2度目の4連敗。今季最多の借金7で首位・巨人には8・5ゲーム差をつけられ、いよいよ崖っぷちに追い込まれた。

 またしても天敵にやられた。わずか3安打で三塁を踏むこともできず、3日の同カードに続いて菅野に今季2度目の完封勝ちをプレゼントした。初回無死一、二塁のチャンスを生かすことができず、与田監督は「何とか初回、点が欲しかった」と悔やんだが、連続完封負けの2試合で菅野から放った安打が合わせて4本では手の打ちようがなかった。

 それ以上に深刻なのが開幕から4番を務めてきた主砲・ビシエドの負傷退場だ。7回、左ヒジに死球を受けて途中交代。治療のため病院へ向かった。

 1か月前の開幕戦では3番・アルモンテ、4番・ビシエド、5番・高橋でクリーンアップを組んだが、アルモンテも高橋も故障で離脱中。与田監督は「いま最終確認しているのでまだ分からないのですが、軽傷であることを祈るしかない。ヒジ当てには間違いなく当たっている。ヒジ当てと、例えば直接、半分半分当たっているのかとか、そのへんの詳しいところはよくまだ分かっていない」と話したが、もしチームを支えてきた4番打者までいなくなれば、いよいよもって緊急事態だ。