阪神は21日の広島戦(甲子園)に9―4で勝利し今季最長の5連勝。念願の貯金生活に突入した。

 初回に1点を先制されるも、直後に新助っ人のサンズが4号ソロをバックスクリーンに運び同点に。糸原、大山、北條も甲子園の夜空にアーチを描くなど、今季最多の1試合チーム4発をマークした。この日は主砲のボーアが右臀部の張りでベンチから外れたが、貧打に苦しみ抜いたシーズン序盤が信じられないほど虎打線は今、好調だ。

 投げては7回途中を4失点の秋山が2勝目を挙げた。破竹の勢いで上昇気流に乗るチームに、矢野監督も「(打線も)いい点の取り方をしてくれた。北條ら当たりの出てなかった選手に当たりが出たこともよかった。(貯金1は)素直にうれしい」。本拠地甲子園では9勝2敗。「甲子園で勝つということが何よりもファンの皆さんが喜ぶ。ここからがスタート。これを最後まで続けたい」とかぶとの緒を締めた。