不振のバレンティン「打順降格」の荒療治も 我慢強く再生図る鷹の助っ人事情

2020年07月21日 06時15分

バレンティン復活なるか?

 バレ砲の覚醒なくしてV奪回は描けない。直近5試合19打席無安打で、打率1割8分4厘まで急降下したソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)。パ・リーグ移籍1年目で苦戦が続く大砲への風当たりは日に日に増すが、工藤監督は「戦力として考えている以上は、試合に出たら頑張ってほしい。調子うんぬんというのはあるが、それよりも自分の打撃ができるように。試合の中でできて初めて調子も上がってくると思う」とし、我慢強く再生を図る方針だ。

 一方で、首脳陣は現在6番まで下げた打順をさらに降格しての起用も視野に入れている。断行されれば7番での起用はヤクルト時代の2012年以来、8番以降ともなれば経験がないだけに荒療治となりそうだ。

 チーム内にも「バレをスタメンから外すのは簡単だが、それでは解決にはならない」との声がある。試合で使って、一日も早いお目覚めを望むのには理由がある。19日に再来日したデスパイネとグラシアルは、2週間の隔離措置がとられるため一軍合流は早くても1か月先。場合によっては大幅にずれ込む可能性も否めないからだ。

 出場予定だった国際大会が延期となり、キューバに一時帰国していた2人は3月以降、新型コロナの世界的感染拡大の影響から母国を出国できなかった上に「(キューバ国内で)ロックダウンのような状態が敷かれ、行動制限が厳しく設定されていた」(球団幹部)。選手が集まっての練習はできず、投手の生きた球すら見られていなかっただけに、戦力として計算の立てようもないのが現状。バレ砲の復調を待つしか手はないようだ。