阪神・西勇輝投手が18日の中日戦(甲子園)に先発登板。9安打3失点の内容で完投勝利をマークし、2勝目を挙げた。16日発売の「週刊文春」で30代のファンの女性と、緊急事態宣言下の5月まで〝密会不倫〟を繰り返していたことを報道されて以来初の登板となったが、安定したマウンドさばきは健在。与えた四球はわずかに1。身上とする制球力の高さも際立った。

 お立ち台に上がり「まずはこの度、自分のプライベートなことで大事な時に迷惑をかけてしまいました。申し訳ありません。家族にもつらい思いをさせてしまいました。今後もしっかり頑張ります」と今回の騒動を率直に謝罪した上で「こうやって完投できたのも皆さんのおかげ。これからもよろしくお願いします」とファンへ呼びかけた。

 試合は、5回までに阪神が大量8点をリードする楽勝モード。左ウチワで上機嫌の球場の虎党たちから、西勇をやゆするようなヤジは、特に目立たなかった。

 矢野監督も試合後「(西勇は)いつも通りのピッチングをしてくれた。完投してくれたのはめちゃくちゃデカい。スアレスら救援陣も休むことができた」とエースへ感謝の言葉を並べた。

 最大で8あった借金はついに残り1。甲子園帰還後7勝2敗と勢いに乗る矢野阪神の快進撃はまだまだ続く。