オリックスの“メジャー282発男”アダム・ジョーンズ外野手(34)に周囲が気をもんでいる。開幕から4番に座っているが、打率2割5分、3本塁打、8打点(14日現在)の低空飛行。チャンスでの凡退も目立ち、球団関係者からは「大丈夫なのか。本当に“本物”なのか」と心配する声もチラホラ聞かれている。


 あるOBは「下半身のトレーニングが足りないんじゃないか。ボールになる誘い球を追いかけ、踏みとどまることができずに手を出して凡退してしまう。打たなきゃいけない、という責任感が強くて気持ちが前のめりになるんだろうけど、見送ることができれば四球を選べるし、相手も勝負せざるを得なくなるんだけど…。今のままじゃしんどい」と指摘した。


 それでもフロント関係者は活躍を信じて疑わない。「絶対に結果を残してくれるはず。実戦をこなしながら状態を上げてくる。頭のいい選手だからいろんなことを考えながらやっているんだ」と話し、他の関係者も「どんな変化球を打ったらどんな打球になる、というのを考えながらやっている。軽くスイングしているように見えてもすごい飛距離が出るし、内角もさばき方もさすが。間違いないですよ」ときっぱり。2年総額8億7200万円プラス出来高2億1800万円(推定)と破格の助っ人だけに活躍を確信しているかのようだ。


 14日のソフトバンク戦は4打数1安打。チームの命運を握る助っ人だけに早く“ベール”を脱いでほしいものだ。