周平にも火を付けた?〝プラスの化学反応〟起こす中日ドラ1・石川昂の存在感

2020年07月15日 06時15分

中日に変化をもたらした石川昂

 確実に〝プラスの化学反応〟は起きているようだ。今年の高卒新人の先陣を切って一軍に昇格した中日・石川昂弥内野手(19)の存在が、早くも先輩選手たちの刺激になっている。

 昇格即スタメンデビューとなった12日の広島戦ではプロ初打席で左翼線への二塁打をマークしたものの、その後は3打席連続三振。14日のDeNA戦(ナゴヤドーム)は「8番・三塁」で起用されるも3タコに終わったが、チーム内には、左太もも裏を肉離れしながら自ら軽傷を訴えて一軍に踏みとどまろうとした高橋周平内野手(26)の言動に、石川昂へのライバル心が表れていると見る向きまである。

 詳細はこうだ。高橋は11日の広島戦で左脚を痛めて途中交代。名古屋市内の病院で「左ハムストリングスⅠ度損傷」と診断され、復帰には3週間から1か月程度を要すると見込まれていた。普通に考えれば12日に出場選手登録を抹消されていても不思議ではなかったが、実際に登録を外れたのは14日だった。

 チーム事情に詳しい関係者は「ここまで抹消が遅れたのは周平の試合に出たいという気持ちが相当強かったから。そのため荒療治を行う治療院にまで行って、首脳陣には『もう治ったから出場したい』と必死にアピールしていた」と経緯を明かす。〝ゴッドハンド〟を持つ整体師に患部を診てもらい、驚異的な回復をとげていたようだ。与田監督も抹消が2日遅れたことについて「回復しなかったら、あの時点で抹消。軽傷だったからこそやった措置なので、長くはかからないのではないかと報告は受けている」と説明した。

 もともとのんびり屋の性格の高橋がここまで闘志を見せたのは、代役として石川昂が一軍昇格したことも要因の一つ。前出の関係者は「周平は去年ベストナインやゴールデン・グラブ賞を初受賞して、やっと不動のレギュラーの座をつかんだ。ケガとはいえ、あっさりと黄金ルーキーに三塁を明け渡したくないという思いもあるだろう。何とか抹消を回避しようとしていたし、めちゃくちゃ悔しがっている」と高橋の思いを代弁する。

 14日のDeNA戦は3―5で逆転負け。3連敗で最下位に転落した中日だが、巻き返しに欠かせない〝いい兆候〟も見え始めている。