ソフトバンク・千賀が二軍でも果たしていた「エースの役目」

2020年07月15日 06時15分

ファームでもきっちりエースの働きを見せていた千賀

 エースの職場はマウンド上だけじゃない。ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が14日のオリックス戦(京セラ)に先発し、7日の楽天戦(ペイペイ)から2戦2勝となる白星を挙げた。

 初回に押し出しなどで2失点。決して本調子ではなかった。それでも2回以降は立ち直り、最後は3者連続三振締め。6回を4安打3四球2失点にまとめて「最低限の投球はできたと思います。次回はもう少しいい投球をできるように頑張りたい」と話した。

 今季は右前腕部の張りなどにより開幕に出遅れた。そんな中でもファームの調整期間で大仕事を果たしていた。「何かにつけて若手に話をしてくれている姿が目についた。やり投げの練習を何人かで取り組んだり、考え方などを還元しようという思いがあるのだろう。育成からエースになった千賀の言葉だからこそ一軍を目指す若手にとって響くところもあったはず」(チーム関係者)

 昨年末の契約更改で千賀はキャンプ中を一例に「B組(二軍や育成)の選手との交わりがもっとあっていい。A組(一軍)の選手と会話するだけで意識が変わると思う」と一、二軍の交流を球団に訴えていた。自身も育成時代に懸命なリハビリに励んでいた沢村賞右腕・斉藤和巳氏の姿を間近で見てきたことが大きかったと実感しているからだ。

 自主トレもともにしている杉山一樹投手(22)によると「ファームと一軍のプレー以外の差、気持ちの持ち方や、先を見据えての行動とか。人生観のようなものを教えてもらってます」と一軍で成功するための考え方を中心に教わったという。千賀イズムの浸透がさらなる若手の台頭につながりそうだ。