11日のヤクルト戦(ほっともっと神戸)で6日ぶりに実戦復帰した巨人・坂本勇人内野手は4打数無安打(1三振)に終わり、9回の守備からベンチに退いた。

 左脇腹の違和感の影響で出場を見送られていた主将は「2番・遊撃」で先発出場。バットでは快音が響かず、守備では珍しく送球が乱れる場面もあった。2回は先頭の山崎のゴロを難なくさばいたが、一塁への送球がワンバウンド。中島も捕球しきれず、坂本に今季初の「E」ランプがともった。結果的に、この走者が生還し、2―2の同点に追いつかれてしまった。

 その後もアウトにこそしたが、二塁への送球がそれたり、中島がジャンプしなければ捕球できないほど高かったり…と、らしくないプレーが目に付いた。チームも投手陣が失点を重ね、野手陣も3併殺とチグハグな攻撃で今季初の3連敗となった。

 それでも気になるのは坂本の状態だ。試合後、原監督は「まあ、異常はないようなので良かったですね。結果はともかく。(守備?)本人が一番反省しているでしょう、そこは」と〝異常ナシ〟と判断。12日の同戦もスタメン出場させる方針で、連敗阻止へ変わらぬ信頼を置いている。