ソフトバンクの中村晃外野手(30)が、11日の楽天戦(ペイペイドーム)で一軍に今季初昇格。いきなり5番・左翼でスタメン出場した。鷹ファンに高い人気を誇る中村。名前がコールされた瞬間、球場のファンからはひと際大きな拍手が送られた。

 体調不良や両ヒザの痛みなどで、開幕からファーム調整。それでも二軍では打率4割7厘(27打数11 安打)と安打を量産してきた。2014年に最多安打を獲得した打撃に加え、出塁率も高く、鷹打線のキーマンといえる存在だ。

 中村は復帰に向け「元気な姿を見せられたらいいなと思う。僕もお客さんの前でプレーするのを楽しみにしている。思い切ったプレーをしたいと思います」。

 試合前の工藤監督も「僕にとっては、待ちに待った中村くんの復帰ということで、うれしく思っています。いやあ(打線にいると)違いますね。つなげることもできるし、決めることもできるし、チャンスメークもできる」と、頼れる安打製造機の〝復活〟にニコニコ顔だった。