ソフトバンク不振の松田宣に待望1号! 観客とロボットも一緒に「熱男~!」

2020年07月10日 22時03分

待望の1号が飛び出した松田

 ソフトバンク・松田宣浩内野手が10日の楽天戦(ペイペイ)で、待望の今季1号を放った。開幕から不振に苦しんだベテランは2回の第1打席、相手エース・則本昂の外角149キロ真っすぐを捉えると、右中間テラス席へ先制弾。開幕から19試合目、72打席目の難産だった。

 この日から始まった有観客試合(1839人)の最初の打席。ファンの声援に力をもらった背番号5は、初球を迷わず振り抜いた。「しっかりと捉えられたし、一本出てくれてよかった。今日からお客さんが入ってくれているのもあった」

 鷹党の温かい拍手を浴びて、ダイヤモンドを回る際には両手で力強く握りこぶしを作った。ベンチ前ではおなじみの「熱男~!」を大絶叫。ファンだけではなく、左中間席に陣取った特別応援団の人型ロボット「ペッパー」20体も一緒にポーズを決めた。

 ホークスにとって唯一無二の存在。ゆえに、その不振が大きな影を落とした。前夜、チームは開幕18試合目にして10敗目を喫し、工藤政権では最悪のスタート。「マッチの代えはいない」「松田の復調なくして優勝はない」。チーム内から上がる声に応えられない悔しさがあった。生真面目で繊細。開幕から打率1割台を推移したベテランは、責任を痛感していた。

「一本出れば変わるのがマッチ」。有観客試合をひとつのきっかけに――。本人も周囲も期待した結果だった。くしくも王球団会長が試合前にこう語っていた。「ファンの反応を感じられるのは本来のペースで野球ができるわけだから、選手たちは今日から『別人』のように張り切ってやってくれると思う」

 試合は1―1の同点で迎えた延長10回に柳田の7号ソロで劇的サヨナラ勝ち。元気印の1号を勝利に結びつけたソフトバンク。チームもこれをきっかけにしたい。