今秋のドラフト上位指名候補で社会人野球ホンダの小野大夏投手が10日、巨人の二軍との交流試合(ジャイアンツ球場)に5回から登板。2回無失点と好投した。

 この日は小野目当てに5球団のスカウトが集結。小野は1点リードの5回から救援登板すると、140キロ中盤の直球とスライダー、緩いカーブなどを武器に巨人の若手ナインを翻ろうした。

 1イニング目には健大高崎高時代の同期・湯浅を三ゴロに打ち取るなど、打者3人で切り捨てる上々の内容。続く2イニング目も、先頭打者に四球を与えて出塁を許しながらもその後の打者を「1―6―3」の併殺打、最後の打者からはこの日最速となる146キロの速球で空振り三振を奪った。完成度の高い投球と冷静なマウンドさばきで、スカウト陣へのアピールに成功した形だ。