西武・今井を変えた涌井への弟子入り 快投で今季初白星

2020年07月09日 11時00分

帽子を飛ばす気迫の投球を見せた西武・今井

 西武・今井達也投手(22)が「涌井効果」で今季初勝利を挙げた。

 8日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発した今井は7回で6四死球を許しながら強風を味方に2安打無失点投球。6回は自らの3四死球で招いた一死満塁の大ピンチで、井上を併殺に。今季3戦目にして鬼門だった“魔の6回”を初めて突破した。

 今井は「今日は風がとても強かったので、ストレートも変化しましたし、変化球がいつも以上に曲がったりするなど、風に助けられたところがあったと思います。四球を出しながらもゼロに抑えることができたのは良かったですし、次回以降も長い回を投げられればと思います」と収穫と反省を口にした。

 辻監督が「普通に投げたら勝つと思っている。それだけいい球を投げていて、今年は開幕が遅れて彼自身がつかんだものがあった」と信頼を寄せる将来のエース候補が変わった要因の一つは、元西武のエースで、8日のソフトバンク戦で開幕3連勝をマークした楽天・涌井秀章投手(34)への弟子入りからだ。

 涌井が毎年1月に千葉・館山で同僚の岸らと行っている走力トレーニング中心の自主トレに今年、志願参加。その自主トレ中に今井の練習メニュー作成、指導に当たっていた元西武、ロッテトレーニングコーチの大迫幸一氏(66)は言う。

「わざわざ涌井に弟子入りしてきたということは走りに来たということ。とにかくあの期間は山道やグラウンドを走らせる期間だから。まあ、見た感じ今井は走ってないよね(笑い)。でも(投手の)基本はそこだし、ウエートは二の次。涌井はしっかり自分で走るし、今井も涌井にいろいろと質問していた」

 涌井を通じて苦手だった?走り込みの重要性を再確認するなど投手としての土台作りに目覚めたのだ。

「まだまだ上に行かなきゃいけない投手だし、自分に厳しく走ってほしい」と大迫氏。目の色が変わってきた4年目右腕の今後から目が離せない。