中日揺るがす「代打・三ツ間」の衝撃 ベテラン〝造反〟騒動が引き金か

2020年07月09日 06時15分

中日・与田監督

 球史に残る赤っ恥となった中日の〝手札不足〟はなぜ起きたのか――。衝撃の「代打・三ツ間」から一夜明けた8日に石垣雅海内野手(21)が今季初めて出場選手登録されたが、周囲から「首脳陣は決断が遅すぎるよ」との声が噴出している。

 物議を醸したのは7日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)でのこと。1―2の延長10回に与田剛監督(54)は二死満塁から代打に投手の三ツ間を送る奇策に出たが、あえなく空振り三振に倒れてゲームセット。9回終了時に野手を使い切ってしまったことや延長に入る際、8番に投手の岡田、9番に捕手の加藤とバッテリーごと代えてしまったことで前代未聞の事態が起きた。

 なかでも問題視されたのは出場選手登録の枠を2つも余らせていた点。1つは先発候補の勝野の枠としても、もう1枠は野手を早急に一軍昇格させるべきだった。そもそも3日に左わき腹痛のアルモンテと新人捕手の郡司を抹消したが、昇格させたのは捕手枠のA・マルティネスのみ。本来はアルモンテの代わりの外野手を補充すべきだったが、8日に石垣を昇格させるまで野手枠は空いたままだった。

 その要因としてチーム内でまことしやかにささやかれているのは、ベテラン・藤井の境遇が関係しているという説だ。チーム事情に詳しい関係者は「今、二軍でアルモンテの代わりとなりそうな外野手は藤井ぐらいしかいなかったけど、与田監督は例の件もあって躊躇(ちゅうちょ)したらしい」と話す。

 例の件とは、昨年のオープン戦で開幕前に二軍落ちを告げられた藤井が「結果を残したのにどうしてですか?」と一軍首脳陣にかみついたこと。すでに藤井は謝罪を済ませているが、チーム周辺では「いまだに与田監督は藤井のことをよく思っていなくて、もし今回も一軍に上げて、すぐに二軍落ちになるような状況となったら、同じようなことが起きかねないと警戒しているのでは」ともっぱらだ。

 若手ではドラフト5位新人・岡林の打撃が注目されているが、二軍関係者は「岡林の打撃は二軍ではピカ一だけど、守備と走塁はまだまだ。根尾と石川昂もそうだけど、この3人は一軍で3試合に1試合だけというような使い方ではなく、将来的にレギュラーでやってもらうためにもじっくり育てる方針」と言う。そこで藤井の代わりに、内野手ながら今季二軍戦で左翼での出場もあり、打撃の調子がいい石垣に白羽の矢が立ったというわけだが、真相やいかに。