守備だけでなく、打撃でも存在感を見せた。ヤクルトのアルシデス・エスコバー内野手(33)が8日の中日戦(ナゴヤドーム)で来日初の猛打賞を達成した。

 前日7日の試合まで3試合連続で無安打が続いていたが、第1打席は0―3の2回の無死満塁で中前適時打を放った。第2打席は4回の先頭で中前打。第3打席の5回一死一塁ではまたも中前打。

 5回の時点で来日初の猛打賞。第4打席の7回二死一塁でもこの日4度目の中前打を放った。延長10回の最終打席は三ゴロに倒れた。

 エスコバーが複数安打したのは1日の広島戦(神宮)以来で来日後3度目。米国時代の2015年にゴールドグラブ賞を受賞するなど守備のイメージの強いエスコバーだが、本人は「守備についてのプライドもあるが、打撃にもプライドがもちろんある」と打撃にも強い意欲を見せていた。

 これまで遊撃の華麗な守備で何度となくチームを救ってきたエスコバーが、この日は打撃でチームを救った。