ズラリと並んだロボット応援団も熱男の大暴れを待っている。ソフトバンクの松田宣浩内野手(37)の復調に期待が高まっている。

 松田宣は7日の楽天戦(ペイペイ)を終えた時点で打率1割6分1厘、0本塁打、4打点。まさかの低空飛行スタートとなっている。ただ、一度火が付くと乗っていく男だ。今回の楽天戦から7月は本拠地で16試合が組まれており、浮上のきっかけをつかみたい。そんな中で「試合数減でも30本」と掲げるアーチ量産に球団サイドも「バンバン打っていただければ」と熱視線を注いでいる。

 現在、外野席で“声援”を送っているのが、グループ企業が手がける人型ロボット「Pepper(ペッパー)」。前回のロッテとの開幕カードでは5台だったが、それが20台に大量増員となった。7月中は有観客となっても継続し、普段とは違うシーズンの中で球場を盛り上げる。そして自軍の選手がホームランを打った際には、全員揃って松田宣の代名詞の「熱男ポーズ」を披露する。

 となれば期待されるのが“合体熱男”だ。「一番はそこありきなところがありますからね。(7月は)16試合もあるので念願の松田選手とのコラボをどんどん果たせたらと期待しています」(球団関係者)。開幕カードでも柳田と明石が本塁打を打ち、ペッパーくんたちはポーズを決めている。しかし、広く認知もされておらず、中継を含めて注目されなかった。やはり何より映えるのが“本家”との共演なのは間違いない。

 本拠地でのルーティンが決まっており復調のきっかけにもしてきた松田宣。5試合連続安打とヒットは出てきている。ファンも待ち望む「熱男~」の声を響かせ、上昇モードに突入できるか。