ソフトバンク・王貞治球団会長(80)が、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)を超異例の電撃視察。前日2日の試合で逆転サヨナラ負けを喫し、開幕から低迷するチームを激励すべく、はるばる福岡から当日移動で札幌まで駆けつけた。試合前には工藤監督と二人きりで会談。開幕ダッシュに失敗した指揮官に「まだまだここからだぞ」と声をかけ、浮上へ導くため助言を送った。

 先月22日から福岡を離れて2週間に及ぶ長期ロードに出ているチームを気遣ってか、福岡銘菓の「博多通りもん」を手土産に100個持参。ナインはうれしそうに「福岡にいるとなかなか食べないけど、(福岡を離れて食べるとさらに)おいしい」と舌つづみ。チームは前夜の悪い流れを断ち切り、4―1の逆転勝ち。試合後、王会長は「よかった、よかった。これでチームも勢いづくだろうね」と握りこぶしを作り、チームの浮上を期待した。