阪神は大山を外野で使え! お手本はパのあの大砲?

2020年07月04日 06時15分

外野本格挑戦が大山を目覚めさせる?

 打てない、守れないでセ・リーグ最下位の阪神は、果たしてそんなに弱いのか? 用兵に問題があるのではないのか? そんな疑問に答えを出してくれそうなのが、昨季は主に4番を務めた大山悠輔内野手(25)だろうともっぱらだ。

 今季はボーアやマルテなどの助っ人勢に本職だった三塁や一塁のポジションを奪われ、スタメン出場は2試合だけ。たまの出番も代打がほとんどで、12試合を消化した時点で13打席(12打数3安打)しか与えられていない。これでは〝塩漬け〟も同然で宝の持ち腐れ。そんな状況下で、ある球界関係者は「阪神は7日の巨人戦から本拠地甲子園での試合が5カード続く。そのタイミングで大山をベテラン・福留との併用で左翼手として先発させてはどうか」と提案する。

 モデルとなるのは、今や日本ハム・中田翔内野手(31)だという。今や不動の4番打者となったが、レギュラーをつかんだのはプロ4年目。それまでの三塁から左翼へとコンバートされた年だった。当時の中田と今の大山は「長所の打撃を生かすため、守備面の居場所を確保したい」というチーム事情も共通しており「大山にもいいきっかけになるかもしれない。中田はその後『あのコンバートがあったから』と言われるほど打者でも大成した」(同)としみじみ語り、こう根拠を示す。

「中田も大山も体つきは典型的な長距離打者。若いうちは打撃面で体の重さをパワーとして使える長所があるが、年を取ると逆に重さが足かせになり、スイングにキレがなくなってくる。それを防ぐ意味でも、若いうちは内野よりも外野でレギュラーを務めた方がいい。ベンチとの往復やフライを追ったり、カバーリングに走ったりと走る量が多い。年間にすれば内野とは数十キロ単位で違う。試合に出ながら体のキレを維持できる」

 元4番の外野挑戦は、未来への先行投資にもなりえる。大山は3月までのオープン戦で首位打者に輝くなど、打者としても覚醒を漂わせた。「守りの新天地」での躍動は〝虎の7月反攻〟を占う上でも大きな鍵を握りそうだ。