快音聞こえぬ巨人・坂本勇人 チーム内外から〝コロナの影響〟を指摘する声

2020年07月03日 06時15分

坂本のバットから快音が聞こえてこない…

 背番号6が足踏み状態だ。巨人・坂本勇人内野手(31)のバットから、なかなか快音が聞こえてこない。2日まで3試合連続無安打で打率は2割3分9厘まで急降下。まだシーズンの序盤とはいえ、開幕直前には新型コロナウイルス感染による入院生活もあった。周囲は早くもザワザワし、プチブレーキの原因を巡って諸説が飛び交い始めている。

 リーグ連覇へ、原巨人が首位を快走している。2日のDeNA戦(東京ドーム)は先発の桜井が8回2安打、1失点の快投を演じ、打線も8回に集中打を浴びせ5―3で快勝。開幕から4カード連続で負け越しがなく、チームも上々の雰囲気に包まれている。

 そんな中で、やや気がかりなのは主将・坂本だ。「2番・遊撃」で先発出場したこの日は4打数無安打、2三振に倒れ、6月28日のヤクルト戦から13打席「H」ランプをともせていない。昨季は開幕戦からの連続出塁で新記録を樹立するなど、安定感抜群だった男に何が起きているのか…。

 原監督は一時の〝スランプ〟を脱し、この日の2安打を含む7試合連続安打で打率を2割5厘まで上げた丸を引き合いに「勇人の打率を抜いてしまうかもしれない」とニヤリ。一方で坂本の状態そのものには「まあまあ大丈夫だと思いますよ。ベンチでも声も出ているしね」と絶対的な信頼を置く。

 しかし、チーム内外から懐疑的な目も向けられている。坂本は開幕直後こそ順調に滑り出したが徐々に減速。そこで指摘されたのは、10日間の入院生活などで実戦から離れた〝空白期間〟による影響だった。

 巨人の現場で疑問視されたのは、開幕戦から出場できるかどうかの判断を本人に一任した点。その理由について原監督は「やっぱりコンディションですよ。僕らはそこ(コロナ感染からの復帰)は経験していない部分。やみくもに理想的なことを言える状況ではない」としていた。

 ただ、この判断には「そこは現場の首脳陣が判断してあげた方がいいと思う。出られるかどうかを勇人に求めるのは酷のような気も…。勇人は誰よりも責任感が強く、仮に無理だと思っていても『出られません』なんて言うわけがない。無理をして試合に出て、ケガで離脱されたら取り返しがつかない」と声を潜めるチーム関係者もいた。

 他球団の偵察部隊の中には「開幕カードの阪神3連戦で5安打と、一見すると好調だったけど、内角低めの直球など坂本が最も得意なコースばかりだった。やはり入院の影響が出ているのでは?」と見る向きもある。

 試合前練習では連日、元木ヘッドや石井野手総合コーチから熱心に打撃指導を仰いでいる。坂本が復調すれば、ますますチーム状態は上向きそうだが、果たしてどうなるか。