まさにタイガース様々だ。中日は2日の阪神戦(ナゴヤドーム)に4-2で勝利し、今季初の3連勝で5割復帰。与田監督も「首位を追い抜いてどんどん差をつけていかなきゃいけないと思っているので。一応5割に戻しましたが、ますます勝ちを増やしていきたいと思ってます」とニンマリだった。

 地元テレビ局も大喜びだ。この阪神3連戦は中日リードの展開が多かったことから、6月30日が11・1%、1日が10・9%と今季初めて中日戦の視聴率が2桁に乗った。

 実は阪神戦を迎えるまで、名古屋地区の地上波で放送された中日戦(6試合)の視聴率は全て1桁台。1-4で敗れた広島との地元開幕戦(6月26日)も7・5%と低迷。「中日戦の視聴率は試合展開に影響されるんです。中日がリードする展開ならいいんですが、今季はなかなかそうならなくて…」と地元テレビ局関係者も渋い顔。しかし今回の3連戦は全て理想通りの展開で、特に初戦の7回にアルモンテが試合を決定づける満塁弾を放ったシーンでは瞬間最高視聴率が今季最高の13・8%を記録した。

 この日は二軍のオリックス戦でドラフト1位ルーキーの石川昂が初本塁打を含む3安打2打点、2年目の根尾も今季初の3安打を放つなど大暴れ。「チームが優勝争いする中で根尾や石川昂が一軍に上がってくる展開になればさらに視聴者の皆さんの注目は増すはず」(地元放送関係者)とさらなる視聴率アップに期待は膨らんでいる。
=数字は名古屋地区・ビデオリサーチ調べ=