ソフト決死の高橋礼投入もサヨナラ負け5位転落…工藤監督は充血、涙目で「フー…」

2020年07月02日 23時52分

工藤監督の必死の継投は実を結ばなかった

 ソフトバンクが2日の日本ハム戦(札幌ドーム)に、8―9のサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回、マウンドに上がった守護神・森が二死二、三塁のピンチを招き、この試合でプロ初本塁打を放っていた日本ハム期待の高卒2年目・野村に中越えの劇打を許した。開幕から波に乗れないチームは再び借金3の5位に転落した。

 試合後、重い足取りで報道陣の前に姿を現した工藤公康監督(57)は敗戦のショックを隠し切れなかった。目は充血し、悔しさで潤んでいた。「フー…」と長く深いため息をつくと「結果は結果。打たれたという結果しか残っていない。切り替えてやっていくしかない」と言葉を絞り出すのがやっとだった。

 不振にあえいでいたバレンティンが初回に先制3ラン、7回には貴重な2ランを放つなど攻撃陣が理想的な形で得点を奪った。さらに1点リードの8回には、3連投となる高橋礼をセットアッパーとして起用。台所事情による苦肉の起用だっただけに、勝ちと負けでは雲泥の差があった。

「本来はああいう形ではなく、ロングという形で使いたかった。勝ちパターンと思っていた岩崎が、中はしんどいという投手コーチの話もあったので、そこを投げる投手をどうするかというところがあった。岩崎以外でとなれば、嘉弥真がいい働きをしてくれていたが、ちょっと今日は張りもあった。モイネロも同じで使えなかったというのがあったので、今日は高橋(礼)には申し訳ないが、投げてもらった。3人で抑えてくれてナイスピッチングだった」指揮官は起用意図を説明する間、目を閉じ何度も眉間にしわをよせ、苦しそうに言葉を紡いだ。

 7回には不振にあえいでいた松田宣にも16打席ぶりの安打が出た。2発を放ったバレンティンとともに悩みの主力に当たりが戻っただけに、勝って勢いをつけたかったが…。思わぬ誤算に見舞われたソフトバンク。常勝軍団が波に乗り切れない。