NPB屈指の5ツールプレーヤーが驚愕のタッチアップで貴重な追加点をもぎ取った。ソフトバンクの超人・柳田悠岐外野手(31)が2日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、抜群の野球センスと自慢の快足で相手守備陣を凍りつかせた。

 日本ハムに追い上げを食らい、5―4で迎えた5回の攻撃。一死から右前打で出塁した柳田は、続くバレンティンの打席で初球からスチールを決める。その後、一死満塁となって三塁まで進んでいた超人が魅せた。

 6番・明石が3球目の変化球を泳ぎながら中堅に浅い飛球を打ち上げる。犠飛には距離が足りないと思われた当たりだったが、三走・柳田は猛然とスタート。警戒が薄かった日本ハム守備陣は慌てて中継プレーに入ったが、柳田の快足が勝り貴重な追加点となった。

 これには、日本ハムの中堅手・西川もぼうぜんと立ち尽くし、肩を落としながら定位置に戻った。また、犠飛で打点がついた明石はベンチ前で生還した柳田を出迎えると、ヘルメットを取って丁寧にお辞儀をして謝意を伝えた。

 一進一退の攻防の中で、柳田が超一流のプレーでチームの士気を大いに高めた。