「都立の星」が快挙のプロ初勝利!オリックスの救世主はこうして誕生した

2020年07月02日 06時15分

プロ初勝利の鈴木優はニッコリ

 低迷するオリックスの救世主として「都立の星」こと鈴木優投手(23)への期待が高まっている。

 鈴木は1日の西武戦(メットライフ)で今季初先発。試合途中に手がつってしまうアクシデントに見舞われながら相手強力打線を5回無安打に抑え、プロ初勝利を飾った。高卒の都立高出身者としてはプロ野球史上初勝利の快挙だ。

「前回同様にしっかりと打者一人ひとりに集中して投げることができた。途中、手がつってしまったが逆にうまく力が抜けてくれた」とは鈴木。泥沼の7連敗中だったチームを昨季まで一軍登板わずか3試合の右腕が救った功績は大きい。

 鈴木がチームを救ったのは今季これが初めてではない。先月26日のロッテ戦でチームのエース・山岡泰輔(24)が左脇腹の違和感で1回わずか3球で降板した際も、スクランブル登板。何の準備もない緊急登板だったがその後、3回2失点の力投でエース離脱の衝撃を最小限に食い止めた。その好投を糧に、1日の先発抜てきに結びつけた。

 プロ6年目の高卒右腕は2014年ドラフト9位でオリックス入団。都立雪谷高からのプロ入りに、当初は「都立の星」として話題になった。昨季は一軍登板わずか1試合に終わったものの、オフにはT―岡田外野手(32)らとプエルトリコのウインターリーグに参加。この経験が鈴木の人生を一変させた。

「プエルトリコではみんな楽しそうに野球をやっている。だから僕もまず、野球を楽しもうと。プロ6年目で勝負の年ですが、どうせやるなら楽しんで後悔しないようにやろうと。考え方自体が変わりましたから」(鈴木)

 現地ではレンジャーズなどで活躍し、年に米野球殿堂入りを果たしたイバン・ロドリゲス元捕手(48)から配球面なども学んだという右腕。異国で得た実体験を直後のシーズンに生かすあたりは…。やはりタダ者ではない。