西武・今井達也投手(22)が1日のオリックス戦(メットライフ)に先発。5回までノーヒット投球をしていたが6回に課題の四球から一発パターンで失点し5回1/3、4安打5失点だった。

 5回まで相手先発・鈴木との息詰まる投手戦。両者ノーヒット投球の緊張感あふれる展開だった。しかし、先に崩れたのは今井だった。

 4回、3四球で二死満塁のピンチを背負いながら若月を三振に斬り、ここは何とかしのいだのだが、これが予兆だったのか…。5回の三者凡退で立ち直ったかに見えたが6回、先頭の安達をこの日4つ目の四球で歩かせると、続く吉田正に甘く入ったチェンジアップをフルコンタクトされ、右中間に飛び込む先制1号2ランを浴びた。

 こうなると立て直せないのが今の今井。さらにジョーンズに右中間二塁打、ロドリゲスに左前適時打、若月に中前打を打たれたところで辻監督がたまらずベンチを出て交代宣告。後を受けたドラ1右腕・宮川の2連続押し出しも加わって、5回までのノーヒット投球は6回途中5失点(自責点3)に形を変えた。

 前回6月24日のソフトバンク戦(メットライフ=6回途中7失点)と同様、魔の6回にまたも変調して崩れた背番号11。近そうで遠い本格化までの距離ばかりが際立つ内容だった。

 今井は「5回まではノーヒットに抑えられてよかったのですが、6回の先頭打者を四球で出してしまいました。じっくりボールを選びにきているのが分かったので、割り切って勝負できなかったところが一番の反省点です」と球団を通してコメントした。