ソフトバンク 西武・山川に6戦5被弾…工藤監督「崩すも乗せるもバッテリー」

2020年06月28日 20時19分

敗戦に頭を下げるソフトバンク・工藤監督

 ソフトバンクは28日の西武戦(メットライフ)に3―4のサヨナラ負け。同点の9回に4番手・泉が連続四球などで無死満塁のピンチを招き、最後は森に劇打を献上して痛恨の3連敗を喫した。


 これで宿敵の本拠地に乗り込んでの初めての6連戦は、2勝4敗の負け越し。3年ぶりのリーグV奪回へ「開幕ダッシュ」を狙った鷹だったが、9試合を終えて3勝6敗と大きくつまずいた。

 3試合連続の逆転負けで、4年ぶりの借金3。工藤監督の就任6年目でワーストに並ぶ数字となった。波に乗り切れないチームを象徴するような敗戦だった。3―2とリードして迎えた6回、続投した先発の二保は先頭・山川に初球ツーシームを打たれ、3戦連発となる同点弾を献上。獅子の4番に今カード5発目を許し、相手に流れを明け渡す形となった。

 初回に柳田が2試合連発となる3号先制ソロを放ち、2回は絶好調の栗原が2点適時打。打線が幸先良く二保を援護する理想的な展開だった。だが、3回以降、追加点が奪えず追い上げられると、6回に山川の一打が獅子の闘志を勢いづけた。

 痛恨の負け越しは、結果的に乗せてはならない「山賊の頭」を止められなかったことにある。工藤監督は試合後、山川に本塁打を量産されたことについて「勢いが乗ると言えば勢いが乗る打ち方をされた。それが止まらないというのは、バッターの狙いとバッテリーが投げるボールが合いやすいというのがある」と努めて冷静に分析。「それを崩すも乗せるもバッテリーというところだと思う。対策はしているが、マウンドに上がると、その通りできるかというとなかなかできないというのが現状だと思っている」と時折深いため息をつき、唇をかみ締めながら悔しさをにじませた。

 同一チームとの6連戦で、捕手と投手の大変さは指揮官も承知の上だ。「一人の打者を乗せてしまうと、ガガッと打たれてしまうこともある。そういう選手をつくらないように、逆に調子のいい選手を配球で抑えていくくらいのものがあれば」とバッテリーの反骨心に期待した。

 昨季も山川には対戦チーム別最多の11発を献上。「プロはやられたらやり返す」が、工藤ホークスの信条だ。見直しを含めたそのための準備の時間と機会は十分に残されている。まずは戦いの場を札幌に移す次なるビジター6連戦で、悔しさをぶつける。