西武が28日のソフトバンク戦(メットライフ)に4―3とサヨナラ勝ちを収め3連勝。宿敵相手の初の同一カード6連戦を4勝2敗の勝ち越しで終え今季初めて貯金1とした。

 先発・与座が2回までに3失点する毎度の展開だったが、3回までに2点を返し1点差とすると6回に4番・山川が3試合連発となる5号ソロを放ち同点。3―3のまま9回無死満塁の好機をつくると今度は3番・森が相手4番手・泉からサヨナラの右前打を放ち3試合連続の逆転勝ちを収めた。

 ヒーローの森は「外野フライを打てば1点入るので、すごく楽な気持ちで打席に入った。打った瞬間、セカンドゴロかなと思ったんですけど、抜けてくれて良かった」とサヨナラの打席に言及。「本来なら水を浴びたり派手に喜ぶところなんですが今はなかなかできない。それでもみんなが喜んでくれたのでよかった」とボディコンタクトがなくソーシャル・ディスタンスを保ったままの祝福を振り返った。

 辻監督は「(6連戦は)疲れました。選手たちも初めての経験。宿敵・ソフトバンクさんですから余計気持ちが入っていた。その中で勝ち越せたのはうれしい。(中村、栗山の)ベテラン2人は開幕から非常に安定していてチームを引っ張っている。山川は4番に座って期待したところで同点本塁打は非常にうれしかった。(リリーフ陣の安定は)非常にうれしいところ。多少の投げミスはあるが、ギャレットも非常に安定していて勝ちパターンに入ってきている。平井、増田も安定している」と打線とブルペン陣の状態アップを喜んでいた。