ソフトバンク・千賀 二軍戦で快投 師匠は「今年、自己最速を更新する」とガチ予言

2020年06月27日 06時15分

ソフトバンク・千賀

 手厳しい師匠が舌を巻くほどの進化を遂げている。右前腕の違和感で出遅れファーム調整中のソフトバンク・千賀滉大投手(27)が、26日の阪神との二軍戦(タマスタ筑後)に先発登板。6回5三振を奪って2安打1失点に抑える好投で、エース帰還を待ちわびる一軍首脳陣に吉報を届けた。

 2回から5イニング連続の3者凡退。スイッチが入ったのは「最後のバッターだけ」と本番モードには遠かったが、最速158キロを80球目に計測するなど、順調な調整ぶりに「僕は筑後が合っているんですよ」と舌も滑らかだった。この日はプラン通りの球数を消化して83球。次回登板では球数ノルマを「100球超え」に設定して、一軍合流前最後の調整登板に臨む予定。戦略的理由などで流動的な部分もあるが、最短で7月上旬から始まる楽天6連戦での一軍復帰が視野に入った形だ。

 まだ見ぬ「完全体」が復帰戦で見られそうだ。

「今日は何球投げても大丈夫なくらい、技術的には申し分のない投球だった」。絶賛したのは〝フォーム改造の匠〟こと倉野ファーム投手統括コーチ(45)。千賀が入団した2011年から熱血指導を受けてきた師匠的存在で、ゆえに同コーチは誰よりも千賀の〝生態〟を心得ている人物だ。そんな倉野コーチがこの日の登板後、目を輝かせて言った。

「今年、千賀は間違いなく最速を更新するでしょうね。2、3、4キロ…。(現時点ですでに)2、3キロ更新する準備ができている状態。体の力だったり、使い方を見ていても僕はそう思っています」。一昨年から故障リスク軽減を念頭にフォームを改良。ダルビッシュ(カブス)や則本昂(楽天)らと積極的に意見交換するなど、技術面でも進歩が止まらない。

 昨年の開幕戦でマークした自己最速は161キロ。師匠はリップサービス抜きで、千賀が今季中に大谷が16年にマークした日本人最速165キロに迫る球速を叩き出すと予言した。

 この日、千賀はタマスタ筑後のマウンドを降りた直後、一軍が遠く離れた所沢の地で西武に逆転満塁弾を浴びての敗戦を喫した一報を聞いた。「逆転満塁ホームランか…」。その悔しそうな表情は紛れもなくスイッチが入った証し。エースの「完全体復活」は、鷹の希望の光だ。