7戦5発! 広島・誠也の揺るぎなき信念

2020年06月27日 06時15分

アーチ量産モードに入った広島・鈴木

 広島・鈴木誠也外野手(25)がアーチ量産態勢に入ってきた。

 26日の中日戦(ナゴヤドーム)では2回の第1打席に中日先発・大野雄から左中間へ4号ソロを放てば、4回の第2打席にはバックスクリーン左に特大の一撃。観戦中の中日のマスコット・ドアラにあわや直撃という一発で試合の流れを引き寄せた。

 昨季は1割3分3厘と苦手にしていた大野雄を攻略した赤ヘルの主砲は「甘い球を狙って集中して打席に入った。チームのために自分ができることをやっていきたい」と振り返った。

 7戦5発とハイペースで本塁打を放ちながらも慢心はない。鈴木誠なりの〝信念〟があるからだ。侍ジャパンの4番を務め、今をときめくスタープレーヤーのはずだが「生きていれば必ずどん底っていうのは絶対に来る。それを本当のどん底にするかしないかは自分次第。いいときのことばかりを考えていたら、どん底が来たときに対応できなくなってしまう」。

 人生山あり谷あり。今は結果が出て周りがどれだけ称賛してくれていても、いつかどん底は必ず訪れる。そのときにどうすべきかを常に考えているからこそ、シーズン序盤でこれだけ本塁打を打てていることに満足することはない。

 25歳にして悟りのような境地に至ったのは「周りはそうは思わないかもしれないが、僕のなかではどん底が何回かあった」から。ペナントレース佳境の8月に右足首骨折の重傷を負い、シーズンを棒に振った2017年の苦い経験などから、順風満帆にはいかないことを痛感したという。

 現在チームのスタメンでは最年少タイながら「年齢は関係ない。試合に出る以上やることをやらないといけない」と自覚をにじませる鈴木誠。今後も隙を見せることはなさそうだ。