中日は投打の歯車が噛み合わず、本拠地ナゴヤドーム開幕戦となった26日の広島戦で1―4と逃げ切られて4連敗。リーグ5位のままで借金は3まで膨れてしまった。

 大誤算だったのは先発の大野雄だ。鈴木誠の2発、メヒアの1発と3被弾を含む6回を11安打4失点KOされ、今季初黒星を喫した。昨季のセ・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得した男が、26日現在、防御率はまさかの9・00まで跳ね上がってしまった。

 大野雄は「1本目の鈴木選手に関しては直球を意識させて、柵越えを防ぐためのツーシームだったけど、うまく打たれて、自分より力が上だと感じた本塁打でした」と完敗を認めたが「2本目は失投。鈴木選手クラスであれば、あれは捉えてくると思う」と猛省。その上で「相手が大瀬良投手ということで、先に点はやれない投球をしたいと思っていたのですが、リードされてしまった状態でマウンドを降りてしまい申し訳ないです」とコメントした。

 試合後、与田監督はこの日、3発、今年すでに計5発も浴びている大野雄について「もう打たれているのは当然知っているので。やっぱりボールが甘い。変化球も含めて、特に高さかな。やっぱり真っすぐもそうだし、おそらくコースも高さも甘いところが多いのではないかな。完全な力負けですよね」と手厳しく語った。