ソフトバンク工藤監督が誘発? 2発バレ砲「DH外し」の狙いとは…

2020年06月26日 00時08分

バレ覚醒の陰にソフトバンク・工藤監督が…

 ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(35)が、25日の西武戦(メットライフ)で記念すべき移籍後初本塁打を放つと、勢いそのままに2打席連続弾を叩き込む大暴れでチームを連勝に導いた。

 ヤクルト時代から試合勘やリズムを生み出す守備に強いこだわりを持つ助っ人砲。開幕から前日まですべてDH起用だったが、この日は6戦目にして初となる「左翼」で先発出場を果たし、自慢の打棒を炸裂させた。試合後、バレンティンは打撃と守備の相乗効果を問われ「感触は良かった」と振り返り、自ら「監督は今後(自分に)レフトを守らせたり、DHだったりという起用をするんじゃないかと思っている」と明かし、間隔を空けながらの左翼起用に腕をぶした。

 現在「左翼」の一番手は、2度の右足首手術からの完全復活が漂う長谷川勇也外野手(35)。19日のロッテとの開幕戦ではチームの窮地を救うダイビングキャッチを見せるなど、古傷の不安を微塵も感じさせない堅実な守備で存在感を放つと同時に、チームに安心感をもたらしている。

 ただ、チームとして長谷川の古傷再発の用心が必要なことも確かだ。この日、首脳陣はバレ砲と入れ替える形で長谷川をDH起用。工藤監督は試合後、その意図について「そういう(長谷川の負担軽減の)意味合いもあるんですが」と語った上で「(バレンティンを左翼で)全く使わないとなると、ゲームの感覚が薄れてくるので『今日はレフトでいこう』ということになりました。これは選手(バレンティン本人)にも伝えていることで『ずっとDHということはしないので、たまにレフトを守ってもらうよ』という話をしている」と説明。長谷川の負担軽減も理由の一つではあるが、同時に守備へのこだわりが強いバレ砲の意思も尊重した上での工藤流の「操縦術」であったことを明かした。

 デスパイネ、グラシアル不在の中で「絶対的4番」であるバレンティンの活躍がチームの浮沈を左右するだけに、工藤流のマネジメントにも注目だ。