開幕から好調な滑り出しを見せた巨人に思わぬトラブルだ。巨人は24日、翌25日発売の「週刊新潮」に、原辰徳監督(61)が高額な賭けゴルフを行っていた、という記事が掲載されることを受け、株式会社新潮社と週刊新潮編集部に対し抗議書を送付したことを明らかにした。球団から送付されたリリース文は以下の通り。

週刊新潮の報道に対する抗議書の送付について

 6月25日に発売される「週刊新潮」(2020年7月2日号)に「『原』監督 常軌を逸した『賭けゴルフ』」とする記事が掲載されることが分かったため、当球団が事実関係を調査したところ、本件記事は、告発者とされる男性の虚言を中心に、荒唐無稽な事実無根の内容で構成されていることから、当球団は本日24日夕、株式会社新潮社と週刊新潮編集部に対し、代理人弁護士を通じて厳重に抗議するとともに、本件記事の取り消し及び謝罪文の掲載を要求しましたので、お知らせします。

 本件記事は、「十数年前から一緒にラウンドしてきた50代の男性」(以下「当該男性」といいます)の証言を根拠に、原監督が高額の賭けゴルフを繰り返してきたと指摘していますが、そのような事実は一切ありません。そもそも本件記事に掲載されている原監督と当該男性のツーショットの写真は、2007年12月に撮影されたものですが、その後、当該男性はゴルフ仲間と音信不通になっており、当然、原監督もこの10年以上、当該人物に会ったことすらありません。本件記事は、このような当該男性の証言のみに依拠し、これを否定する当球団の回答を一方的に無視しており、裏付け取材を一切行っていない悪意に満ちた記事と言わざるを得ません。

 また、本件記事では、「常習賭博『笠原事件』の土壌を作ったのは親分『原辰徳』」などの見出しを掲載し、原監督が賭けゴルフを繰り返していたことを前提として、「ギャンブルに寛容なチームの風土をすすんで醸成してしまった」などと記述していますが、野球賭博事件は、逮捕された当球団の元選手がチームメイトを野球賭博に誘い込んだことが東京地裁の判決でも認定されており、それを原監督と強引に結びつける見出しは、原監督の名誉を著しく毀損するものです。

 当球団は昨日23日、週刊新潮編集部に対して「原辰徳監督が知人と高額な賭けゴルフをした事実は一切ありません」と回答した際、悪意ある虚言に基づく記事を掲載しないように警告しましたが、それにもかかわらず、週刊新潮編集部が本件記事の掲載を強行したことは甚だ遺憾で、速やかに本件記事を取り消し、謝罪文を掲載するよう求めた次第です。
        以上