巨人阿部二軍監督 初勝利のウイニングボールを無人観客席へ投げようとして…

2020年06月24日 18時42分

初勝利記念球を手に笑顔の阿部二軍監督

〝5度目の正直〟だ。昨季限りで現役を引退した巨人・阿部慎之助二軍監督(41)が24日、イースタン・ヤクルト戦(ジャイアンツ球場)に5―4で勝ち、指導者として公式戦初勝利をゲットした。

 最後はヒヤヒヤだった。先発のドラフト2位ルーキー太田龍投手(21)は7回無失点の粘投をみせ、打線は若林晃弘内野手(26)の2本塁打を含む計4発で5得点。リリーフ陣が4点を失ったが、何とか振り切った。19日に予定された阿部二軍監督の初陣は雨天中止となり、20日は敗戦。21日も降雨ノーゲームとなり、23日の本拠地開幕戦でも黒星を喫していた。

 ようやく手にした初勝利。喜びもひとしおなのかと思いきや…。記念のウイニングボールを手渡された阿部二軍監督は、まさかの行動に出た。無人のスタンドに投げ入れようとして田中貴也捕手(27)が「いやいやいや!」と慌てて制止するひと幕も。鬼監督が目指すのは自身の勝利よりも、一軍の戦力となる選手を一人でも多く送り込むことだ。だからこそ「ファンがいたらあげてたよ」と、記念球に執着を示さなかったのだろう。

「やっと始まったなという思いです。勝って収穫を得た方が、より大きくなると思いますし、(選手も)聞く耳も持つと思うので」。悪天候に見舞われながらも、阿部二軍監督が大きな一歩を踏み出した。