西武の新助っ人・スパンジェンバーグ 愛妻に支えられ来日初アーチ

2020年06月24日 16時30分

スパンジェンバーグ

 悩める西武の新外国人野手、コーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)が開幕3連戦の不振を正面突破した。

 23日のソフトバンク戦(メットライフ)に「1番・左翼」でスタメン出場したスパンジー。ここまで14打数1安打、8三振の悪夢を振り払うように第1打席で左前打を放つと2回二死満塁の第2打席でムーアから待望の来日初アーチ、先制満塁弾をバックスクリーン右へと叩き込むなど4安打4打点3得点とチームの勝利に貢献した。

 試合後、本人は「グランドスラムというより自分にとって日本で最初の本塁打。そしてチームの勝利に貢献する本塁打だったことが大きい。長いシーズンはいい時も悪い時もある。一喜一憂しないようにしたい」とフォア・ザ・チームの精神を強調した。

 辻監督は「開幕3連戦はちょっと首を痛めていた。本人はジェントルマンで弱みを見せないようにしていたけど、実は首に張りがあった」と不振の原因を明かしたが、決して弱みを見せず、言い訳もしない新外国人の姿勢には信頼を深めたようだ。

 そんな優良助っ人を陰でバックアップしているのが1月に米国から共に来日したジュリー夫人(28)だ。今回のコロナ禍の中、身重の体で来日した同夫人は4月12日に都内病院で第1子となる長女を出産した。

 通常、この状況なら自宅があり親族もいる母国で出産するのが助っ人妻のノーマルスタイル。しかし、ジュリー夫人の場合は4月が予定日であることを分かっていながら来日前に慣れない異国で子供を産むことを決断。スパンジーをして「日本の病院のことをいろいろ調べて日本で産むことに決めて来た」と通常とは逆の選択をしたのだ。

 この助っ人妻の決断は「自粛期間中に日本で子供が生まれたのは不幸中の幸い。スパンジーが不安に思うことなく家族と一緒の時間を共有できた。奥さんはすごいというか、器がデカい」と周囲の関係者を驚かせ感激させた。通常、選手が安心して仕事ができるよう日本での環境整備をするのは球団の仕事。選手本人だけでなくその家族が新たな環境になじめなければ選手の仕事に影響が出るからだ。

 しかし、ジュリー夫人はその全ての手間を自分で行い日本での出産、子育て、生活を楽しんでいるという。この妻の献身ぶりには関係者が「ありがたいことにスパンジーは全く手がかからない」と感謝するほど。

 妻の献身までを含め、秋山の穴を埋めるために獲得した「メジャーの外崎」が活躍できない理由は今のところ見当たらない。