強打の西武打線が23日のソフトバンク戦(メットライフ)で11安打11得点とようやく本領を発揮。3年連続日本一の宿敵相手に11ー3の大勝を収めた。

 試合後の辻監督は、まず先制満塁1号を含む4安打4打点3得点と大暴れした新外国人・スパンジェンバーグについて「開幕3連戦はちょっと首を痛めていた。本人はジェントルマンで弱みを見せないようにしていたけど、首に張りがあった。だからあれだけ三振もしたのかなと…。そんな中でこういう形で4安打。(満塁弾は)試合に勢いをつけてくれる大きな4点だった」とその〝侍魂〟に敬意を評した。

 西武らしく、チームとして今季初めて2ケタ安打、2ケタ得点をマークしての大勝。指揮官は「まだ4試合目ですから。自粛期間が長かったですし、それを考えると徐々に良くなってくれればいい」。一方で、6回途中4安打3失点で勝ち投手となった先発・高橋光について「ちょっと納得はいかない。彼の(持っている)力からしたら僕は満足していないですね」と手厳しかった。

 ともあれ、ホークス相手に未知の同一カード6連戦の初戦を取り、連敗ストップ。これで明日の2戦目以降、落ち着いた戦い方ができそうな西武だ。