巨人 有観客試合は7・28までお預け

2020年06月23日 16時30分

阪神に3連勝し、選手を迎える原監督(中央)

 阪神相手に開幕3連勝とリーグ連覇に最高のスタートを切った原巨人がまさかの“お預け”だ。プロ野球は7月10日から観客を入れて公式戦を開催する方向で歩み始めたが、巨人は“解禁日”に神戸で主催試合を行う予定。本拠地・東京ドームに戻ってくるのは7月28日のDeNA戦で、G党との本格的な“再会”は約3週間遅れとなる。

 去る22日に東京都内で行われた「新型コロナ対策連絡会議」を終えたNPBの斉藤惇コミッショナー(80)は「7月10日から観客を入れていく」と明言。その後の12球団代表者会議で全球団の共通認識となった。

 政府の指針では7月10日から上限5000人か収容人員の50%の少ない方を目安とし、状況に変化がなければ8月1日から最大収容人数の50%の客入れが可能となる。各地域の感染状況により変化するため、22日の会議で具体的な上限人数は提示されなかった。

 無観客で開幕を迎えたプロ野球にとって、有観客試合の実現は悲願でもある。だが、日程の関係でもろ手を挙げて大喜びとはいかない球団の一つが巨人だ。解禁となる7月10日はヤクルト戦をほっともっと神戸で行う。「オリックスさんが定期的に使用されていますが、今は常設のプロ野球本拠地ではない。観客の道線やサーモグラフィーによる体温測定、消毒液の配備などを考えると、上限の5000人を入れて本格的に対応するのは難しい」(球団関係者)

 感染拡大防止の観点からセ・リーグは関東集中開催で開幕。巨人は7月7日の阪神戦(甲子園)から関西方面への遠征が続く。神戸でのヤクルト戦開催は、両軍の移動リスクを軽減する“妙手”だった。

 巨人は2012年以降に毎年、京セラドームで主催試合を開催してきたが、ほっともっと神戸となると13年4月のDeNA戦以来だ。球場設備の把握や地元の行政・保健所、公共交通機関との折衝も必要となり、観客の感染防止策に万全を期するのは容易ではない。有観客の場合でも人数を絞ることなどが検討されているという。

「その分、東京ドームでは万全の準備でお客さんを迎えられます」と前出の関係者。情勢に変化がなければ7月28日のDeNA戦から5000人、8月1日の広島戦以降は2万3000人の客入れが可能となる。

 原監督も「早くファンの方にグラウンドに来てほしい」とG党との再会を心待ちにしている。ただ、日常を取り戻す道のりはまだ先が長い。