広島・森下暢仁の評価上げた強心臓っぷり

2020年06月22日 16時30分

初登板初勝利を目前で逃すも表情を変えない森下

 広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)が株を上げている。デビュー戦となった21日のDeNA戦(横浜)では7回無失点8奪三振の好投を披露。最速154キロをマークするなど圧巻の投球だったが、勝利目前で救援が打たれ逆転サヨナラ負けしたことで初白星はお預け。それでも「自分が9回を投げていても同じ結果になっていたかもしれないので…」とセーブに失敗した守護神のテイラー・スコット投手(28)を気遣ういい人ぶりだった。

 そんな右腕の評価をさらに高めたのがハートの強さだ。

 この日は走者を背負う展開が多かったものの、常に涼しい顔。これまでの実戦でもポーカーフェースを貫いているが、森下は「特に意識していないです」という。ただ、球団関係者は「感情を悟られないことで打者や相手ベンチに隙を見せないのはプラス」とメリットを指摘する。

 また、マウンド外での不動心も同様だ。先発ローテ入りが確定したルーキー右腕は14日のソフトバンク戦で4回9失点、7日のオリックス戦では5回途中6失点と練習試合を炎上続きで開幕を迎えた。お試し期間の練習試合での結果とはいえ周囲は不安を募らせたが、本人は「球自体は悪くない。収穫のほうが多かった」とケロリ。「何年もやっている選手でも結果が悪かったら練習方法なり、フォームなり何かを変えたくなるものだが、そんな様子はなかった。新人なのに肝が据わっている」(チーム関係者)と周囲を驚かせた。

 入団当初は佐々岡真司監督(52)や前田健太投手(32=ツインズ)がつけていた背番号18を1年目から与えることに心配する声もあったが、いまとなっては「森下ならば重圧に潰されることはないだろう」と周囲も納得。「勝てる投球がしたい。これからもゲームを作れる投球をしていきたい」という森下なら初勝利はすぐだろう。