広島・森下が鮮烈デビュー 初勝利おあずけも乱調の助っ人守護神気遣う

2020年06月21日 21時33分

プロ初登板で力投した広島・森下

 広島のドラフト1位ルーキー・森下暢仁投手(22)が21日のDeNA戦(横浜)で7回無失点8奪三振と鮮烈デビューだ。守護神・スコットの大乱調で、チームは1―2の逆転サヨナラ負け。初勝利こそつかめなかったが、即戦力の期待通りの投球だった。

 初回、先頭打者の梶谷に左前打を浴びていきなり走者を背負ったが、全く動じない。続く乙坂を三直に仕留め飛び出していた梶谷もアウトにするとソトからは空振り三振を奪い、課題だった立ち上がりを無失点で切り抜けた。2回以降も最速154キロの直球やカットボールなどを駆使してDeNA打線を封じ込み、7回までスコアボードに0を並べ、勝利投手の権利を手にしてマウンドを降りた。最後はまさかの結果になったが、悔しさを露わにすることはなく「自分が9回を投げていても同じ結果になっていたかもしれない」と、むしろ傷心の助っ人右腕を気遣った。

 修正力の高さを証明した。練習試合では14日のソフトバンク戦で4回9失点、7日のオリックス戦で5回途中6失点と打ち込まれ、不安を残しての開幕。それでも冷静さを失わず、慎重すぎた姿勢が大量失点の原因と分析した。「練習試合も球自体は悪くなかった。打者に向かっていかないといけないと思ってマウンドに上がった。会沢さんのリードを信じて投げた」と、この日は内角を突く大胆な攻めで本領発揮だ。

 現役時代に自らがつけていた背番号18を譲るなど森下の将来性に期待を寄せる佐々岡監督は「勝ちをつけてあげられなかったのは私の責任。森下は今日の登板を自信にしてほしい」とねぎらった。「勝てる投球がしたい。これからもゲームをつくれる投球をしていきたい」と前を向いた森下。次回登板予定の28日中日戦(ナゴヤドーム)で初勝利をつかむつもりだ。