超攻撃的野球で好調の西武ナインに見え始めた「異変のシグナル」

2020年06月12日 12時10分

欠場した外崎(左)と源田

 パ・リーグ3連覇を狙う打者王国・西武に小さな異変が表れている。

 西武は11日、楽天との練習試合(メットライフ)に12―8と打ち勝ち実戦再開後の7試合で5勝1敗1分け。投手陣が許した34失点を53得点の強力打線がカバーする超攻撃型スタイルで今年も覇権争いに準備万端だ。

 この日の試合ではセンターラインの要である外崎と源田が揃って欠場。外崎は背中から腰にかけての張りのため前日に続いての欠場、源田は前日の試合で自打球を右脚に当て、走塁に影響があるとのことで大事をとった。

 2人に代わって起用されたのが二塁・スパンジェンバーグ、遊撃・呉念庭の“有事用二遊間コンビ”。守備の連係面でまだまだ課題は残るものの、攻撃面では呉が1本塁打を含む2安打3打点と気を吐き、辻監督から「源田にもし何かあれば行く、ぐらいのところにいる」と評価を受けた。

 また、この試合では休養の木村に代わって左翼でスタメン出場した4年目・鈴木将平外野手(22)も3安打2打点の結果を残し売り出し中の川越とともに強烈なアピール合戦を繰り広げた。

 そんな西武だが、やはり心配されるのは主力に見え始めている開幕前の疲労だ。外崎、源田に加えこの日、休養を与えた木村について指揮官は「木村もずっと(試合に)出ていたんで、ちょっと用心しないと。自主トレ期間があって実戦になると少し違うと思うんだよね。体が張ってきている選手も多い」と慎重な物言い。

 新型コロナによる日程変更で通常のシーズンとは違うステップで開幕を迎える今季にナインの体に表れ始めた異変のシグナル。自主トレこそしていたとはいえ、オープン戦中断から2か月のアイドリング期間はやはり未知の調整。6月に入っての実戦で突然、プレーの強度が上がり故障のリスクも増している。

 6連戦続きの過密日程の中でどう選手の異変を察知し故障を未然に防いでいくのか。超強力打線が看板のチームだけに、この見極めとマネジメントが3連覇への大きなカギになってくる。