柳田とアベック弾! バレにかかるソフトV奪回の期待

2020年06月12日 16時30分

柳田とアベック弾を放ったバレンティン

 ヤクルトからソフトバンクに移籍したウラディミール・バレンティン外野手(35)が、ようやくお目覚めだ。10日までの練習試合8試合で26打数2安打、2打点、柵越えなしと不振を極めていたが、11日のオリックス戦(ペイペイドーム)では前を打つ3番・柳田との初アベック弾となる左翼席中段に放り込み「これまでの結果に納得してなかった部分もある。やっと本来のフォームに戻すことができた」。工藤監督も「出ましたね! ひと安心、ふた安心」と胸をなで下ろした。

 そもそも柳田は2日からの練習試合で9戦5発と絶好調。これにキューバ帰国中で、新型コロナウイルス感染拡大の影響から合流が遅れているデスパイネとグラシアルが加われば超重量打線が完成する。しかし、そう簡単な足し算で事が運ぶわけでもないようでチーム関係者や球団OBは「今年に限ってはデスパイネとグラシアルを当てにしてはいけない」「2人が戻って戦力が整うと思わず、今ある戦力をベストと捉えるべき」と声高に訴える。

 新型コロナの水際対策である入国制限の問題もあり、キューバ勢はいまだ合流のめどが立っていない。さらに懸念されるのは、故障のリハビリで帰国している上、キューバ国内も厳重な新型コロナ対策が敷かれる中、満足なトレーニング、実戦を消化できていないということ。あるOBは「さすがにあの2人でも制約がある中での練習で実戦感覚は例年以上に失われている。万全の状態になるまで時間がかかるだろうし、エンジンがかかり切る前にシーズンが終わってしまう可能性すらある。今回のブランクは読めない」と予測する。

 森ヘッドコーチも「再入国の問題もあるが、チームに戻っても『すぐに(一軍合流)』とはいかないだろう。ある程度の実戦が必要になる」との認識を示している。V奪回にはバレンティンの額面通りの活躍が欠かせない。