巨人 湯浅らGホープ勢7月10日から始まる”真のプロ試験”

2020年06月12日 16時30分

原監督(中)のアクションに大笑いする宮本コーチ(左)

 リーグ連覇を狙う巨人でホープたちがまばゆい光を放っている。筆頭格は新型コロナウイルス感染のため離脱中の坂本勇人内野手(31)の代役として大活躍中の湯浅大内野手(20)だろう。原辰徳監督(61)の評価もうなぎ上りで、初の開幕一軍は確実な情勢だ。本人の努力が結果となって表れているわけだが、一方でプロ野球選手としての真価が問われるのは「7月10日以降」との声も上がっている。

 チームの未来を担うヤングGたちが躍動しまくっている。11日のDeNAとの練習試合(東京ドーム)こそ“小休止”となったが、10日までは4試合連続の2桁安打。打ち出の小づち状態に、原監督も「勝負強い、シュアな打撃が目立っていますね。派手さっていうのはあまりないけれども、コンタクト力が非常にいいですね」と喜びを隠し切れない様子だ。

 中でもブレークを予感させているのが高卒3年目の湯浅。172センチ、70キロと大柄ではないが、パンチ力も兼ね備える。保健所の退院許可が出ない坂本に代わり「2番・遊撃」で連日出場し、10日には坂本ばりに内角球をさばいて左翼席へ。2日からの練習試合では出場6試合で打率4割6分7厘、2本塁打、8打点と当たりまくっている。指揮官をも「3年目の若武者でね。並ではない」とうならせるほどだ。

 一方で、プロ野球選手として本当の意味での実力が試されるのは「7月10日以降ではないか?」(チーム関係者)とのやや厳しめの指摘もある。もちろん、必死に積み上げてきた努力のたまものに違いないが、新型コロナ禍特有の試合環境も好結果を生みだす後押しになっているという。
「今の練習試合は無観客で、選手たちにとってプレッシャーがほぼない状態。開幕してからお客さんが入るようになった中で、どれだけのパフォーマンスができるかが大事になってくるでしょう」(同)

 相手の主戦級投手から結果を残すのは並大抵のことではないが、これが公式戦となり、ジャイアンツ球場とは比較にならない大観衆の前でいかに重圧をはね返せるのか。政府の方針でプロ野球は早ければ7月10日から観客を入れることが可能となる。ただちに東京ドームが4万5000人のファンで埋め尽くされることはないが、動員数の上限は5000人まで認められる見込みだ。

 超一流選手として現役生活をまっとうした阿部二軍監督も「早く東京ドームに慣れて、プレッシャーを乗り越えないといけない」と口を酸っぱくしている。自らの力になるだけでなく、時に重圧にもなる大観衆の視線。本来の“あるべき姿”の中で、湯浅らホープたちがどれだけ躍動できるか注目だ。