中日・吉見 決死の新フォーム

2020年06月12日 16時30分

強風の中、好投した吉見

 中日・吉見一起投手(35)が不退転の決意で変革を断行中だ。11日のロッテとの練習試合(ZOZOマリン)では4回を4安打無失点。これで2日以降の練習試合に2試合投げ、計7回1失点と結果を残し、開幕ローテ入りを当確とした。

 それでも、かつてのエース右腕は「僕はもうローテーションが決まった立場ではないので。争っていく立場だし、僕がそこを決めることではない。僕が投げる試合は勝負だと思っている分、今日も内容よりも結果を求めて投げていた」と悲壮感を漂わせている。昨季は5試合で1勝のみと苦汁をのまされ、オフから「今年がダメなら終わり」と引退覚悟の言葉を何度も口にしてきた。

 それだけに思い切った数々の新フォームの改造に着手。これまで三塁側だったプレートの足の置き位置を一塁側へ変更し、右打者よりも左打者の被打率が高いことから、内角のボールゾーンから鋭くシュートするフロントドアに取り組んでいる。「今までとは同じではやっぱり限界を感じているところもあった。今年はこれで生きていこう、勝負すると覚悟を決めた」ときっぱり。

 さらに自主トレなどで師事した鴻江寿治トレーナーの教えで巨人・菅野と同じようにノーワインドアップから足よりも先に両手を引き上げてから始動するフォームに。「真っすぐにしてもただ投げるだけじゃなくてマックスで投げたり、抜いて投げたり、スライダーもシュートもいろんなパターンで考えて」投げているという。

 その上で「開幕ローテがゴールと思っている人はいない。やっぱり1年間やって最後に笑って終わりたい。何とか昨年の苦い経験を今年返したいと思います」。吉見の今季にかける意気込みは並々ならぬものがある。