ロッテ・鳥谷「一軍実戦初安打」一番ホッとしているのは球団

2020年06月10日 11時30分

一軍初安打を放った鳥谷

 本人も球団もとりあえずは「一安心」か。ロッテの鳥谷敬内野手(38)が9日の中日戦(千葉)でようやく「一軍実戦初安打」を放った。

 6回から途中出場した鳥谷は第1打席こそ空振り三振も、9回の第2打席で祖父江の直球を左前へはじき返した。5月30日の紅白戦から続いていた実戦での無安打は「19打席」でストップ。鳥谷は「打席に立たせていただいている中でいろいろと感じながら徐々に形ができているかなと思います」と、屈辱の20打席無安打を逃れただけに試合後は安堵の様子だった。

 もっとも本人以上にこの安打を待ち望んでいたのは鳥谷獲得に動いた球団だ。今季チームは井口監督のもと、若手主体にかじを切る方針を打ち出しながら、3月上旬という異例の時期に阪神から引退勧告を受けた38歳のベテランを獲得。球団側はこの経緯について「戦力の底上げ」や「戦力補強」を強調した。

 だが、鳥谷は実戦を重ねるにつれ堅実な守備や野球への真摯な姿勢こそ評価されても肝心の打撃がさっぱり。このまま一軍に残せば「実力主義」を掲げる球団側も他選手や周囲に示しがつかなかった。そんなさなかでの待望の快音だった。

 井口監督は試合後「しっかりとした存在感というか野球に取り組む姿勢を含めて若い人たちに刺激を与えてくれている」と改めてベテランのチーム貢献度を高く評価。指揮官を含め、球団関係者は待望のレジェンドの発奮に胸をなでおろしていた。