巨人に漂う微不穏!? やはり造語だったコロナ微陽性

2020年06月10日 16時30分

坂本は開幕に間に合うのか

 巨人のコロナ騒動で突如生まれた“造語”が思わぬ波紋を広げている。PCR検査ですでに2度の「陰性」判定を受けた巨人・坂本勇人内野手(31)と大城卓三捕手(27)について当初、球団は「微陽性」と発表。それが後日、専門家チームに訂正される異例の展開に…。球団事務所を構える東京・大手町では内部調査も始まっており、何やら不穏な空気に包まれている。

 9日のDeNAとの練習試合(横浜)にも2選手の姿はなかった。無症状で抗体も持っていながら、保健所などと協議中の退院はこの日も見送り。入院の長期化による調整遅れも懸念され、原辰徳監督(61)は「指示に従うという答えしか言えない」としつつ「一足飛びにということではなく、やっぱりコンディションを見なければいかんでしょうね。我々待っている身としても非常に心もとないところもありますね」と、もどかしさもにじませた。

 チームとしては2人の早期合流と復活を願うばかりだが、球団内部はにわかに騒がしくなりつつある。発端は3日に巨人から発表された「微陽性」とのワード。坂本らの新型コロナウイルスの遺伝子量(CT値)は微量で「正常値ぎりぎりの『微陽性』にあたる」としたが、専門家チームの賀来満夫・東北医科薬科大学特任教授が8日に「『微陽性』という言葉は医学用語ではない。ぜひその言葉は使わないでいただきたい」とまさかの表明…。

 この文言が生まれた経緯として同教授は「私が読売さんとの中で確認した時に、CT値がこれぐらいだったとお聞きしたので『それは非常に微量な値ですね』と。微陽性みたいな言い方、あくまでも表現です。そういうふうな意味合いですねと言ったようなことがプレスリリースになったので、読売さんの作られた言葉でも何でもなくて私の言葉から出た言葉なんです」と説明した。

 不慣れな専門用語が並ぶご時世とはいえ、球団の公式見解が専門家に否定される事態に、新聞社を親会社に持つ球団内は騒然。図らずも、同教授がこの「造語」の“生みの親”ということになるが「球団内で誰が『微陽性』という言葉を言い始めたのか。加えて、発表の過程で『微陽性』と発表していいのかを事前に専門家にしっかりと確認を取ったのか。どういう経緯でこうなったのか。その調査を始めているそうです」(球界関係者)という。

 さらに、これで終わらないのが巨人だ。「いずれ何らかの人事に発展するかもしれません」と不穏な予測を口にする球団関係者も…。ようやくたどり着けそうな開幕を前に、大手町が妙な緊張感に包まれている。