原巨人大誤算!坂本開幕スタメンピンチ

2020年06月09日 16時30分

坂本は開幕に間に合うのか

 原巨人に大誤算だ。3日に新型コロナウイルスの陽性が判明した、坂本勇人内野手(31)と大城卓三捕手(27)の早期復帰に黄信号がともった。8日に斉藤惇コミッショナー(80)が、陽性者について「法治国家なんだからルールを破ることはできない」と現時点で早期復帰に否定的な見解を示した。調整期間を考えれば巨人はキャプテン抜きで19日の開幕阪神戦(東京ドーム)を迎える可能性が浮上してきた。

 この日の12球団代表者会議で開幕までの全選手、監督、コーチ、スタッフのPCR検査が決定。斉藤コミッショナーは陽性者が出た際の復帰の基準を聞かれ「時間をおいて(PCR検査)陰性2回。今のルールはそれで退院はしていい」としたが「だけどすぐ外で活躍していいというふうには今はなっていない。今日現在は(専門家チームの)三鴨先生(愛知医科大)も何回もおっしゃってましたけど、法治国家なんだからルールを破ることはできない。今現在だと(経過を)2週間、見なきゃいけない」と明言した。

 今後の情勢次第で、陽性でもケースにより緩やかなルールに変わる可能性はある。加えて坂本、大城は症状のない「不顕性」とされているが球界トップの言葉は重い。坂本、大城とも2回目の陰性が出たのが5日。そこから2週間だと19日の開幕にはギリギリ間に合う計算だが、チーム練習に参加できなければ、いきなり開幕というわけにもいかない。

 さらに巨人に逆風となったのが「微陽性」の完全否定だ。球団は坂本、大城は感染から回復を示す「IgG抗体」を持っており、人にうつすリスクも少ない「微陽性」と発表していたが、専門家チームの賀来満夫・東北医科薬科大学特任教授が「『微陽性』は医学的な用語ではない」「今後、使わないでほしい」と要望する異常事態となった。

 同教授は坂本、大城に関して「(開幕に)ギリギリ間に合うのではないか」としたが「陽性」だった以上、退院後も慎重に経過を見る必要がある。2人とも8日時点で退院はしておらず、練習再開のめどは立っていない。NPBの井原事務局長は2選手について「球団が保健所の指示を受けている。どのような内容で指示されているか聞いていない」と話した。

 仮に開幕に間に合ったとしても調整不足は免れない。万全を期し二軍調整を経た場合、復帰が7月までずれ込む可能性もある。

 巨人にとっての大誤算はライバル球団にも衝撃だった。中心選手の坂本不在はもちろん大歓迎なのだが、セ球団関係者は「ウチも検査で主力が陽性になる可能性がある」と人ごとではないとしたうえで「坂本の復帰が遅れれば固定されていた『2番・坂本、3番・丸、4番・岡本』の打順が変わる。原監督のことだからどんな手を打ってくるか分からない。『2番・パーラ』や『3番・中島、4番・岡本、5番・丸』の並びも考えられる。残りの練習試合で見ていく」とこれまでの考えを改める必要性を語った。

 また別のセ球団関係者は「坂本抜きなら『1番・吉川尚、2番・増田大』と俊足選手を上位に置く公算が大きい。オーソドックスな打順になるはず」と違う可能性を指摘。常に予想の上を行く原監督の手腕に注目が集まりそうだ。