ボーアもハマる!? 「虎新助っ人失敗の方程式」

2020年06月08日 16時30分

広島戦で3戦連発のボーア

 悲劇は繰り返されてしまうのか――。活動休止前のオープン戦を含めた対外試合ではいまひとつだった阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(32)は、2日から始まった練習試合で大当たり。先の広島戦では3戦連発で周囲の度肝を抜くなど、ソフトバンク戦も含めた5試合(7日は欠場)で計14打数4安打6打点3本塁打と結果を出した。新助っ人の突然のお目覚めを在阪メディアは連日1面で報道。ファンの期待を一気に刺激することとなった。

 入団時から“バースの再来”と騒がれた。広島戦での3戦連発でポテンシャルの高さを証明し、期待値が上がる分だけ多大なプレッシャーがのしかかるのは間違いない。そんな状況に球団OBは「本人が自分のことをバリバリの長距離打者だと思っているのか…。シーズン中でも本塁打が出ない時期なんていくらでもあります。それでも本人が手応えを感じながらヒットや打点を挙げているのに、周りが『ホームラン、ホームラン』と騒げばモチベーションは下がりますよね」と警鐘を鳴らす。

「神のお告げで」と言ってシーズン途中に帰国したグリーンウェルをはじめ、コンラッド、ソラーテなど“バースの影”を無理やり重ね合わされ、失敗した助っ人は枚挙にいとまがない。

 幸いなのはボーア自身が「本塁打は狙っているわけじゃない。いいスイングができたからこその結果だ」と冷静に自分を見つめている点だ。前出のOBは「重要なのは自身と求められているもののギャップに折り合いをつけること」と言う。周囲の期待感を自分の中でうまくコントロールできるかが成否のカギになりそうだ。