巨人・元木ヘッドの“推しメン”コンビ ポスト坂本は練習の虫・増田大&クセ者2世!?の湯浅

2020年06月08日 16時30分

堅実な守備もセールスポイントの湯浅(左)と打撃好調の増田大

 ピンチはチャンスだ。巨人では3日までに坂本勇人内野手(31)と大城卓三捕手(27)が新型コロナウイルス陽性となりチームを離脱した。主力2人を欠いたまま練習試合を続けているが、その中で「ポスト坂本」を探る動きが活発化。東京ドームでの阪神との開幕戦(19日)まで2週間を切ったが、先を見据えた戦力の底上げは着々と進行している。

 PCR検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受けた坂本と大城は東京都内の病院に入院。すでに2度、陰性となっているが依然、退院には至っていない。

 19日の阪神との開幕まで2週間を切った。あまり悠長にはしていられないが、巨人はこのタイミングで「ポスト坂本」の“適性検査”に着手。その中で、アピールに成功したのが増田大輝(26)と湯浅大(20)の若い2人の内野手だった。

 5、6日のヤクルトとの練習試合では増田大が坂本の定位置である「2番・遊撃」で先発出場。2戦連続で2安打をマーク。7日の同カードに先発出場した湯浅も負けじと3ランを含む3安打と躍動し、原監督は「こうやって実戦で結果を出すと本人も非常に、エネルギーとして変わるでしょうね。彼にないのは経験というものですからね」とチャンスをモノにした若武者に目を細めた。

 この2選手は元木ヘッドコーチの“推しメン”でもあった。春季キャンプで二軍暮らしの続いた増田大は休日返上練習を続けて注目を集めたが、元木ヘッドはその姿を見るたび「記者を買収して(記事を)書いてもらっているんだろ」「アピールか?」とイジり倒していた。

 湯浅に対しても同様のスタンスで、自主練習中には「踊れ」と何度もムチャぶり。その様子は球団公式ユーチューブにアップされ、21万超の再生数となった。5月25日の同ヘッドの単独インスタライブにも湯浅をゲスト出演させ、計算が苦手なことをGファンに暴露するなどやりたい放題だった。

 もっともこれらのイジりは二軍にいても「しっかり見ているぞ」という同ヘッド流の愛情表現でもあった。調子が上がったと見るや、きちんと一軍で出場機会を与えた。

 坂本が再合流すれば必然的に2選手の出場機会は減る。当人たちもそれを十分に認識しており、増田大は「1年間、一軍でいられるように打撃もレベルアップしないと」と意気込み、湯浅も「球数を投げさせたり、いかにスリーツーに持っていくかなど、投手にとって嫌な打者と思わせるようにしたい」と元木ヘッドばりの「クセ者」を目指しているという。

 今回はあくまで“イレギュラーな事態”だったが、坂本の将来のコンバートや不測のケガを考えれば後継者育成は必要。開幕まで2週間を切って主力に1打席でも多く与えなければならない中での若手抜てきは、戦力の底上げという点でも格好の予行演習となった。