巨人の抗体検査に他球団からは「一斉検査は『やり損』」「先走り感が否めない」

2020年06月05日 16時30分

渦中の人となってしまった坂本。一日も早い戦列復帰が待たれる

 巨人が「球団総出」で行った抗体検査を巡り、他球団の関係者が困惑の表情を浮かべている。

 巨人は5月29日から31日にかけて全選手とチーム関係者を含めた希望者218人に対し、新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査を実施。そのうえで坂本勇人内野手(31)と大城卓三捕手(27)を含む4人から感染後に回復したことを示す抗体が確認されたことを3日に発表した。この巨人の一連の動きはあくまで公式戦開幕を控えたチームや周囲への「安全面」を考慮してのもの。決して悪いことではない。だが、パ・リーグのある球団関係者は「正直、今回の巨人の行動は先走り感が否めない」と不満をのぞかせながらこう続ける。

「確かに選手や球団関係者全員がシーズン開幕前に一斉検査をすれば、周囲の安心感にはつながる。でも、坂本と大城の陽性が公表された直後から2人に批判めいた声が高まっているように、今の日本ではコロナ陽性者は『悪者扱い』。何も悪いことをしていなくても陽性反応だけで球団も選手も周囲から冷たい視線を浴びる。その状況での一斉検査は『やり損』ではないか」

 別のチームスタッフもこう話す。

「抗体検査やPCR検査はあくまで各球団の判断に委ねられているはずなのに、巨人が実施したことで我々にも『全員やりなさいよ』という無言のプレッシャーになりますから。これは本当に迷惑な話。それに抗体検査はともかく、PCR検査は検査キットにより判定がマチマチと言われていますから。そんな検査をまじめに実施すべきなのか。そこも疑問ですよ」

 検査をやったらやったで叩かれ、やらなければやらないで周囲からの反感を買う。巨人の行動で袋小路に入った状況に置かれている各球団関係者の恨み節は尽きない…。